AWSのAI開発IDE「Kiro」インストール手順

AWS の AI 開発IDE「Kiro」は、セットアップさえ終われば、いつもの開発フローに“AIの相棒”をスッと足せるタイプのツールです。とはいえ初回は、インストール先や追加タスク(右クリック追加・PATH追加など)で迷いやすく、ここで適当に進めると「起動できるけど使いにくい」状態になりがちです。

そこでこの記事では、Windows 環境で Kiro をインストールして起動するまでを、画面の流れ通りに整理して解説します。途中で出てくる選択肢についても、「どれを選ぶと後でラクか」を短く補足しながら進めるので、初めてでも迷わず再現できます。

この記事でわかること

  • Kiro のインストール手順(ライセンス同意〜インストール完了まで)
  • 追加タスクのおすすめ(右クリックメニュー・PATH追加など)
  • インストール後、初回起動で“最低限ここだけ確認すればOK”なポイント

この手順どおりに進めれば、Kiro を「入れただけ」で終わらせず、すぐ開発に使える状態まで持っていけます。

  1. インストール手順
    1. 使用許諾を確認して進む
    2. インストール先フォルダを指定
    3. スタートメニューフォルダーを指定
    4. 追加タスクを選ぶ(ここが重要)
    5. インストール実行
    6. セットアップ完了 → Kiro を起動
  2. インストール後の初期設定(最初にやること)
    1. サインイン方法を選ぶ
    2. VS Code の設定を取り込む(Import configuration)
    3. テーマを選ぶ(Kiro Dark / Kiro Light)
    4. 4. シェル連携(Set up shell)
    5. 5. 最初のプロジェクトを開く
  3. よくあるつまずき(短め対策)
  4. まとめ
    1. MCP を使うなら、IDE 側で MCP Support を ON
  5. 基本的な使い方:Kiro の “3本柱” を触る
    1. 1) Specs:要件 → 設計 → 実装を「仕様」として残す
    2. 2) Steering:プロジェクトの前提・ルールを “ファイル” で固定
    3. 3) Hooks:保存や作成などのイベントで “自動で” エージェントを動かす
  6. MCP(Model Context Protocol):Kiro を外部ナレッジで強化する
    1. MCP 設定ファイルの場所(重要)
  7. 本題:AWS Knowledge MCP Server とは?何に使う?
    1. AWS Knowledge MCP Server の概要
    2. 何が嬉しい?
  8. Kiro IDE に AWS Knowledge MCP Server を追加する手順
    1. 手順1:mcp.json を開く
    2. 手順2:リモート MCP サーバーとして登録
    3. 手順3:MCP Support を有効化して、MCP Servers から確認
  9. 使い方例:こう聞くと強い(プロンプト例)
  10. 追加で入れておくと便利なセクション(記事に入れやすいネタ)
    1. MCP のセキュリティ注意点(短くても入れると強い)
    2. 将来:AWS MCP Server を使う場合の衝突メモ
  11. まとめ
  12. 日本語化
      1. 何が起きてる?
      2. どれを押す?
      3. 押したあとどうなる?
  13. MCP機能をオンにする
    1. MCP設定ファイル(mcp.json)を開く
    2. AWS Knowledge MCP Server を追加する(remote server設定)
    3. 保存して、接続状態を確認する
    4. 使い方(Kiroに指示する)
  14. ついでに:AWS Documentation MCP Server も簡単に入れられる
  15. もう1つの話:AWS MCP Server(統合版)について

インストール手順

まずは公式サイトからまずは公式サイトDownload Kiro から Windows 版を入手します。
Download for Windows (x64) をクリックして .exe をダウンロードし、完了したらファイルを実行します。

使用許諾を確認して進む

ここではライセンス(AWS関連の規約リンク)が表示されます。内容を確認したら「同意する」を選んで「次へ」をクリックします。

画面下部に「同意する/同意しない」があり、「同意する」を選ばないと先に進めません。

インストール先フォルダを指定

基本はデフォルトのままでOKです(ユーザー配下の AppData → Local → Programs → Kiro)。
こだわりがある場合だけ「参照」から変更します。

画面下に必要容量の目安が表示されるので、空きが少ない場合はここで気づけます。

スタートメニューフォルダーを指定

スタートメニューに作成されるショートカットのフォルダー名を決めます。通常は Kiro のままでOKです。

「スタートメニューフォルダーを作成しない」にチェックすると、スタートメニューから探しづらくなるので、特別な理由がなければオフのままがおすすめです。


追加タスクを選ぶ(ここが重要)

インストール時に便利機能の有効化を選べます。おすすめは次の通りです。

  • デスクトップにアイコンを作成:好みでOK
  • エクスプローラーの右クリックに「Kiroで開く」を追加:オン推奨(作業が早くなる)
  • 対象ファイルの既定のエディターとして登録:好み(既にVS Code固定なら無理に変えなくてOK)
  • PATH への追加:オン推奨(ターミナルから呼び出せるようになりやすい)

チェック内容を決めたら「次へ」をクリックします。
【画像8:追加タスクのチェックと次へ】(kiro_step_08.png)

インストール実行

これまでの設定内容が一覧で表示されます。問題なければ「インストール」をクリックします。

インストールが進行したら、完了まで待ちます。

セットアップ完了 → Kiro を起動

完了画面で「Kiroを実行する」にチェックが入っていれば、そのまま「完了」で起動できます。

起動するとサインイン画面が表示されます(ここから初期設定に入ります)。

インストール後の初期設定(最初にやること)

サインイン方法を選ぶ

起動直後にサインイン画面が出ます。画像では以下の選択肢が表示されています。

  • Google
  • GitHub
  • AWS Builder ID
  • Your organization(組織アカウント)

普段の開発フローに合わせて選べばOKですが、個人開発なら Google / GitHub が手早いことが多いです。
業務利用なら組織(Your organization)を選んだ方がSSO等と噛み合うケースがあります。

VS Code の設定を取り込む(Import configuration)

次に「VS Code の設定や拡張機能をインポートする」案内が出ます。

  • すでに VS Code の設定が育っている人:Import from VS Code を推奨
  • まっさらで始めたい人:Skip でもOK(後から設定できます)

※「拡張機能はバックグラウンドでインストールされる」といった説明が出るので、取り込み後すぐに全部揃っていなくても焦らなくて大丈夫です。

テーマを選ぶ(Kiro Dark / Kiro Light)

テーマ選択が出たら、好みで選んで Continue。
迷うなら Kiro Dark を選んでおけば、目が疲れにくい派の人には無難です(ただし好みが全てです)。

4. シェル連携(Set up shell)

「ターミナルからプロジェクトを開けるようにする」設定です。
インストール時に PATH 追加をオンにしていると、ここもスムーズに完了しやすいです。
画面が Set up complete になったら Done を押して次へ進みます。

5. 最初のプロジェクトを開く

初期画面(Get started)ではだいたい次の選択肢が出ます。

  • Open a project:既存フォルダを開く
  • Clone repository:Gitリポジトリをクローンして始める
  • Connect to:何らかの接続(環境によって表示が変わることがあります)

迷ったら、まずは Open a project でローカルの作業フォルダを開くのが最短です。

よくあるつまずき(短め対策)

  • サインイン画面が真っ白/進まない
    → いったん再起動。ネットワーク制限(社内プロキシ等)がある環境だと組織ログインが必要な場合があります。
  • 右クリックに「Kiroで開く」が出ない
    → 追加タスクでオフにした可能性があります。再インストールまたは設定から関連項目を確認します。
  • ターミナルから呼び出せない(PATHが効いてない)
    → いったんPCを再起動。PATH反映は再起動で直ることが多いです。

まとめ

Kiro のインストールは、基本的に「次へ」を押していくだけで完了します。
ただし、途中の「追加タスク(右クリックメニュー/PATH追加)」は日々の作業効率に直結するので、ここだけは意識して選ぶのがポイントです。

インストール後は、サインイン → VS Code設定の取り込み → テーマ選択 → シェル連携 → プロジェクトを開く、まで終えるとスタートダッシュが決まります。

MCP を使うなら、IDE 側で MCP Support を ON

Kiro IDE では、設定(Settings)で “MCP” を検索して MCP support を有効化する導線があります。


基本的な使い方:Kiro の “3本柱” を触る

1) Specs:要件 → 設計 → 実装を「仕様」として残す

Specs は、複雑な機能開発を「Requirements → Design → Implementation」の 3 フェーズで進めるための構造化成果物です。ユーザーストーリー、受け入れ基準、設計ドキュメント、タスク分解、進捗トラッキングまでを 1 セットで扱えます。

使い始め方(概略)
Kiro のパネルから Specs の追加(+)→ 作りたい機能を自然文で説明 → 3フェーズに沿って進める。

2) Steering:プロジェクトの前提・ルールを “ファイル” で固定

Steering は、プロダクト目的・技術スタック・プロジェクト構造などの “前提” をファイルで持ち、Kiro の提案や生成をブレにくくします。基礎となる 3 つのファイル(product / tech / structure)を生成できます。
チーム全体で共通化する運用(グローバル配置)も想定されています。

3) Hooks:保存や作成などのイベントで “自動で” エージェントを動かす

Hooks は、保存・新規作成・削除などのイベントをトリガーに、エージェントのプロンプトやシェルコマンドを自動実行できます。品質維持やセキュリティチェック、ドキュメント更新の自動化に向きます。


MCP(Model Context Protocol):Kiro を外部ナレッジで強化する

MCP は、IDE から外部サービス/データソース/ツールに接続するための仕組みです。Kiro 側には MCP Servers タブがあり、設定済みサーバーの状態やツールを確認できます。
トラブル時は “Kiro – MCP Logs” を見られます。

MCP 設定ファイルの場所(重要)

Kiro の MCP 設定は 2 階層で持てます。

  • Workspace(プロジェクト単位):.kiro/settings/mcp.json
  • User(ユーザー全体):~/.kiro/settings/mcp.json
    両方ある場合はマージされ、Workspace 側が優先されます。

Windows でパスを手で探すより、Kiro のコマンドパレットから “Open workspace MCP config” / “Open user MCP config” を開くのが確実です。


本題:AWS Knowledge MCP Server とは?何に使う?

AWS Knowledge MCP Server の概要

AWS Knowledge MCP Server は、AWS 公式コンテンツ(ドキュメント、API リファレンス、トラブルシューティング、アーキテクチャガイダンス等)に 最新情報ベースでアクセスできる、フルマネージドなリモート MCP サーバーです。GA(一般提供)と明記されています。

提供ツール(代表例)は以下です。

  • search_documentation(横断検索)
  • read_documentation(URL から内容を取り出して扱いやすく)
  • recommend(関連ページ推薦)
  • list_regions(リージョン一覧)
  • get_regional_availability(サービス/機能/API/CFn リソースのリージョン対応状況)

何が嬉しい?

  • “検索エンジン結果” ではなく、AWS 公式ナレッジに寄せた回答を作らせやすい
  • リージョン対応状況(例:ある機能が東京リージョンで使えるか)を、ツールとして問い合わせできる
  • 新機能やベストプラクティスの確認を、IDE の会話の流れで差し込める

Kiro IDE に AWS Knowledge MCP Server を追加する手順

手順1:mcp.json を開く

  • Kiro のコマンドパレットで、User か Workspace の MCP 設定を開きます(運用方針に合わせて選択)。

手順2:リモート MCP サーバーとして登録

AWS Knowledge MCP Server はリモートサーバーで、接続 URL が公開されています。
Kiro の MCP 設定は remote の場合 url を書く形式です。

例(User レベルで登録する場合のイメージ):

{
  "mcpServers": {
    "aws-knowledge": {
      "url": "https://knowledge-mcp.global.api.aws",
      "disabled": false
    }
  }
}

※「リモートサーバーを扱えない MCP クライアントもあるので、必要ならプロキシを用意してね」という注意書きがあります。Kiro 側はローカル/リモート両対応を前提に説明されています。

手順3:MCP Support を有効化して、MCP Servers から確認

  • Settings で MCP support を有効化
  • Kiro パネル → MCP Servers タブで、接続状況・ツール一覧を確認
  • 動かない場合は “Kiro – MCP Logs” を確認

使い方例:こう聞くと強い(プロンプト例)

Kiro の会話内で、たとえばこんな質問に向いています。

  • 「(サービス名)の最新の推奨構成は?前提条件も含めて整理して」
  • 「機能 X は ap-northeast-1 で使える?代替案は?」(リージョン可用性)
  • 「このアーキテクチャの注意点を、Well-Architected 観点で洗い出して」

追加で入れておくと便利なセクション(記事に入れやすいネタ)

MCP のセキュリティ注意点(短くても入れると強い)

Kiro 側の設定ガイドには、環境変数参照の推奨や、認証情報を直書きしない、信頼できるリモートにだけ接続する、autoApprove を乱用しない…といった注意点があります。
AWS 公式ナレッジでも、社内情報や機密を混ぜる運用はチームルール化がおすすめです。

将来:AWS MCP Server を使う場合の衝突メモ

AWS には “AWS MCP Server” という別枠もあり、既存の AWS Knowledge MCP Server 等がある場合は競合回避のため削除推奨、という手順がドキュメントに書かれています。将来的に両方触る可能性があるなら、記事末尾に注釈として入れておくと親切です。


まとめ

  • Kiro(Windows デスクトップIDE)は、インストール自体は普通の Windows アプリと同じ流れで導入でき、初回起動でログイン・VS Code 移行・Shell integration まで済ませると使い始めが速いです。
  • Kiro の核は Specs / Steering / Hooks。仕様を残して、方針を固定し、繰り返し作業を自動化する流れが作れます。
  • AWS Knowledge MCP Server を MCP に追加すると、AWS 公式ナレッジを IDE の会話に直結でき、リージョン可用性確認や最新仕様の確認がかなり楽になります。

必要なら、この構成のまま「あなたのブログ用の文体(ですます/だである)」「見出しを H2/H3 前提」「スクショ差し込み位置(Windows 画面のどこを撮るか)」まで整えて、コピペできる記事本文として出力します。

日本語化

これは 設定画面の検索欄からは変えにくい ので、コマンドパレットからやるのが確実です。

  1. Ctrl + Shift + P を押す(コマンドパレット)
  2. display language と打つ(途中まででOK)
  3. Configure Display Language(表示言語の設定)を選ぶ
  4. 日本語(Japanese / ja)を選ぶ


これは 日本語化(Japanese Language Pack)を入れるときの「この拡張機能の発行元を信頼しますか?」 という確認です。

画面に書いてある内容を噛み砕くとこうです。

何が起きてる?

  • 入れようとしている拡張:Japanese Language Pack for Visual Studio Code
  • 発行元(publisher):MS-CEINTL
  • いまのKiroは「拡張の動作を完全には管理できない。個人データに触れる可能性もゼロではないから、信頼できるなら進めてね」と言っている

さらに

  • “MS-CEINTL is not verified.”
    → Kiro側の仕組みでは「発行元が検証済み表示になっていない」という意味です(=危険確定ではなく、Kiro側で“公式マーク”が付いてない状態)。

どれを押す?

日本語化したいなら

  • Trust Publisher & Install を押す
    → 発行元を信頼してインストールを続行します。

やめるなら

  • Cancel(中止)

押したあとどうなる?

  • インストールが進む
  • 終わると多くの場合 再起動(Restart) を促されるので、再起動するとメニューや設定画面が日本語になります。

右下に “Installing 日本語 language support…” と出ているので、いままさに日本語サポートを入れている途中です。
このダイアログが出た=確認待ちで止まってるので、日本語化するなら Trust Publisher & Install を押してください。


日本語になりました。

  1. もし日本語が候補に無ければ、Install additional languages(追加言語のインストール)を選んで
    Japanese Language Pack を入れる
  2. 再起動(Restart) して反映

ポイント

  • 表示言語は、だいたい「言語パックを入れる → 表示言語を選ぶ → 再起動」で反映されます。

MCP機能をオンにする

  1. Kiroで設定を開く(Windows/Linuxは Ctrl + ,)
  2. 検索欄で MCP を検索
  3. “MCP support” を有効化(ON)

この流れはKiro公式ドキュメントにあります。

MCP設定ファイル(mcp.json)を開く

方法は2つあります(どっちでもOKです)。

  • コマンドパレットから開く
    1. Ctrl + Shift + P
    2. “MCP” で検索
    3. Kiro: Open user MCP config (JSON)(ユーザー全体で使う設定)を選ぶ
  • もしくはワークスペース単位で設定したいなら
    Kiro: Open workspace MCP config (JSON)(プロジェクトだけで使う設定)

※設定場所は「ユーザー全体:~/.kiro/settings/mcp.json」「ワークスペース:.kiro/settings/mcp.json」です。

AWS Knowledge MCP Server を追加する(remote server設定)

開いた mcp.json に、remote server として追加します。
KiroのMCP設定は “url” を持つリモートサーバー形式に対応しています。

例(既存があれば “mcpServers” の中に追記):

{
  "mcpServers": {
    "aws-knowledge": {
      "url": "https://knowledge-mcp.global.api.aws",
      "disabled": false
    }
  }
}
  • “url” に上のエンドポイントを指定するのがポイントです。

保存して、接続状態を確認する

  • KiroのサイドバーのKiroパネルに「MCP Servers」タブがあり、そこに設定したサーバーとステータスが出ます。

使い方(Kiroに指示する)

Kiroのチャット(またはエージェント)で、例えばこう聞きます。

  • AWS Knowledge MCP を使って、〇〇(サービス名)の公式ドキュメントから手順を探して
  • 〇〇のCloudFormationリソースのリージョン対応状況を調べて

AWS Knowledge MCP Server側には、少なくとも以下のような機能(ツール)が用意されています:search_documentation / read_documentation / recommend / list_regions / get_regional_availability

ついでに:AWS Documentation MCP Server も簡単に入れられる

Kiro公式の「Server directory」に、AWS Documentation が “+ Add to Kiro” でワンクリック追加できる形で載っています。
ただしこちらは「UVが必要」と書かれています(ローカル実行型のため)。

もう1つの話:AWS MCP Server(統合版)について

あなたが貼ってくれた “AWS MCP” は、最近の統合版(AWS API操作なども含む)を指す場合があります。これは「AWS資格情報(クレデンシャル)の設定」や「mcp-proxy-for-aws」等が必要で、セットアップが一段だけ重くなります。
ドキュメント検索だけなら、上で入れた AWS Knowledge MCP Server のほうがまず簡単です。


ここまでやって、もし「MCP Serversタブに aws-knowledge が出ない / 接続エラーになる」なら、そのエラー表示のスクショを貼ってください。原因(社内プロキシ、TLSブロック、設定JSONの場所違いなど)を前提なしで切り分けます。

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