スプレッドシート(ExcelやGoogleスプレッドシートなど)を使いこなしていると、複数のセルに分散している文字列をまとめて一つの文字列にしたい、というケースがよくあります。たとえば、「姓」と「名」を別々のセルで管理している場合、それらを組み合わせて「フルネーム」を表示したいといった場面です。そんなときに役立つのが、CONCATENATE関数とアンパサンド演算子(&)です。
この記事では、これら2つの手法を用いてスプレッドシート上でセルの内容を連結する方法を紹介します。
CONCATENATE関数とは?
CONCATENATE関数は、指定した複数のセルや文字列を連続させて一つの文字列を返すための関数です。ExcelやGoogleスプレッドシートでサポートされており、構文は次のようになります。
=CONCATENATE(文字列1, 文字列2, …)
文字列1, 文字列2, …:連結したい文字列またはセル参照をカンマ区切りで列挙します。
A1セルに「山田」、B1セルに「太郎」と入力されている場合、
| A | B | C | D | |
| 1 | 山田 | 太郎 | ||
| 2 | ||||
| 3 |
=CONCATENATE(A1, B1)とすると、「山田太郎」という結果が表示されます。
また、スペースやカンマなどの区切り文字を挟みたい場合は、文字列として直接記述することができます。
=CONCATENATE(A1, ” “, B1)
この場合、「山田 太郎」というようにスペース入りで表示されます。
アンパサンド演算子(&)を使った連結方法
CONCATENATE関数を使わなくても、スプレッドシートではアンパサンド演算子(&)を用いて文字列を結合することが可能です。関数形式ではないため、よりシンプルな記述ができると感じる方もいるでしょう。
=セル参照1 & セル参照2 & …
同じくA1に「山田」、B1に「太郎」とある場合、
=A1 & B1
と記述することで、「山田太郎」を得られます。また、区切り文字を加えるなら、
=A1 & ” ” & B1
で「山田 太郎」と表示されます。
アンパサンド演算子は、関数キーワードを覚える必要がなく、ExcelやGoogleスプレッドシート以外の環境でも比較的直感的に使用できる点が利点です。
CONCATENATE関数と&演算子の使い分け
CONCATENATE関数は引数として複数のセルをまとめて列挙でき、関数形式であるため「他の文字列操作関数と組み合わせる際に見やすい」というメリットがあります。一方、&演算子は関数コールが不要で、シンプルな記述ができるため、短い式やシンプルな結合には便利です。
以下は使い分けの参考例です。
- CONCATENATEを使いたい場合:
- 長めの式で複数の文字列を読みやすく整理したい
- 数式バー内で、関数の補完機能を活用したい
- &演算子を使いたい場合:
- 短い式でさっと文字列をつなぎたい
- 関数コールを避け、直感的な式を組み立てたい
実務での応用例
ラベル印刷:住所、氏名、郵便番号など、別々のセルに記録された情報をまとめて一括表示
顧客名簿作成:姓と名を連結してフルネームを表示させる
アドレス生成:ファイルパスやURLの一部をセルに分けて保持し、&演算子で組み合わせて動的なURLを生成
まとめ
スプレッドシートでの文字列操作を快適にするには、CONCATENATE関数と**&(アンパサンド演算子)**の使い方を身につけておくと便利です。
- CONCATENATE関数は、関数形式で複数のセルをまとめて記述したい場合に有効。
- &演算子は、シンプルな記述で気軽に文字列結合を行いたいときに便利。
両者を上手に使い分けることで、スプレッドシートでのデータ処理やレイアウト設計がよりスムーズになるでしょう。
| A | B | C | D | |
| 1 | A10 | B10 | C10 | D10 |
| 2 | A20 | B20 | C20 | D20 |
| 3 | A30 | B30 | C30 | D30 |

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