pathpingとは?pingとtracertのいいとこ取りコマンド
pathpingコマンドは、Windowsに標準搭載されているネットワーク診断ツールです。
このコマンドはtracert(経路確認)とping(応答時間・損失測定)の機能を組み合わせた高度な診断ツールで、ネットワーク遅延やパケットロスが「どの区間」で発生しているかを明確に特定できます。
基本構文
pathping [オプション] 対象ホスト名 または IPアドレスBash対象には、ドメイン名(例: example.com)やIPアドレス(例: 8.8.8.8)を指定します。
主なオプション一覧と意味
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -g | ルートに経由させたいゲートウェイを指定 |
| -h | 最大ホップ数(デフォルトは30) |
| -i | 送信元アドレスを指定 |
| -n | ホスト名を名前解決せずIPで表示 |
| -p | パケット間隔(ミリ秒) |
| -q | 各ホップへのクエリ回数 |
| -w | 応答待ち時間(タイムアウト) |
| -4 | IPv4を使用 |
| -6 | IPv6を使用 |
使用例:遅延とパケットロスの経路を確認
🔹 基本的な使い方
C:\> pathping example.comBash→ 指定先までのルートを調査し、各ホップの応答時間・損失率を分析します。
🔹 オプション付きの詳細診断
C:\> pathping -n -q 2 -w 3000 example.comBash→ 名前解決を行わず、各ルーターに対して2回ずつクエリを送信。待機時間は3秒(3000ミリ秒)。
出力結果の読み方
- 前半:経路上のホップ(ルーター)のリスト
- 後半:各ホップに対する損失率(Lost%)や遅延時間の統計データ
例:あるホップの損失率が高ければ、そこがボトルネックの可能性があります。
活用シーン
- 特定のWebサイトだけアクセスが遅いとき
- VPN接続の不安定さを分析したいとき
- ルーターや中継機器が原因か切り分けしたいとき
注意点と補足
- pathpingは完了までに数十秒〜数分かかることがあります(応答統計を収集するため)
- ファイアウォールやセキュリティ設定により、途中のホップが応答しないこともあります
- IPv6が有効なネットワークでは
-6を使って診断可能
まとめ:pingでは分からない問題をpathpingで見つけよう
- pathpingは、ネットワーク経路+遅延+損失を一度に可視化できる強力なコマンド
- tracertのルート調査とpingの統計を合体させたような便利さ
- 遅延や通信断が「どの区間で起きているか」を詳細に把握できる
ネットワークが重いと感じたら、ぜひpathpingでボトルネックを特定してみましょう。

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