Windows の起動設定(ブート構成)をカスタマイズしたいときに使用されるのが、bcdedit コマンドです。
このコマンドを使えば、Windowsのブートローダーの内容を確認・追加・変更・削除することができます。
複数OSの起動を切り替える「マルチブート環境」などでは、不可欠なツールです。
bcdeditコマンドとは?
bcdedit は Boot Configuration Data(BCD) を編集・表示するためのコマンドラインツールで、Windows Vista 以降のすべてのバージョンに標準搭載されています。
- システム起動時の構成(起動エントリ、OSローダー、タイムアウト設定など)を制御
- GUIからはできない詳細設定が可能
- 管理者権限が必要(必ず「管理者として実行」)
基本構文と主なオプション
bcdedit [/store <ファイル>] [/enum [種類]] [コマンド [オプション]]Bash| 項目 | 説明 |
|---|---|
| /store | 操作対象の BCD ストアを指定(省略時は既定) |
| /enum | エントリを列挙。all, osloader, bootmgr など指定可 |
| <commands> | create, delete, set, export, import など |
| <options> | 各コマンドに対応する詳細オプション |
主なコマンドの機能と使用例
🔹 すべてのブートエントリを表示
bcdedit /enumBash➡ 現在のBCDストアに登録されている全エントリを確認します。
🔹 OSローダー関連のエントリのみを表示
bcdedit /enum osloaderBash➡ 複数のブートオプションを持つ環境で、特定のエントリを確認する際に便利です。
🔹 新しいブートエントリを作成
bcdedit /create /d "Windows 11 Test" /application osloaderBash➡ Windows 11 Test という名前の新しいブート項目を作成します(次に識別子が返されます)。
🔹 エントリを削除する
bcdedit /delete {ID}Bash➡ 指定したブートエントリ(GUIDなどの識別子)を削除します。誤削除に注意。
🔹 パスなどのブートオプションを設定
bcdedit /set {ID} path \Windows\System32\winload.exeBash➡ 指定したブート項目に対して、起動時に使用するローダーのパスを設定します。
🔹 タイムアウト時間(秒数)を設定
bcdedit /timeout 10Bash➡ ブートメニューが表示される秒数を設定(例:10秒で自動起動)。
🛑 注意点とトラブル回避
- 誤った編集はシステム起動不能の原因に!
- 作業前に
bcdedit /exportでバックアップを取っておくことが推奨されます。 - GUI操作が苦手な人には高度な操作になるため、内容をよく確認してから実行してください。
✅ よくある利用シーン
- デュアルブート環境(Windows+Linuxなど)の設定管理
- 回復環境(Recovery)の手動登録・非表示
- テスト用Windowsの追加・削除
- カスタムローダーやEFIブート構成の編集
まとめ:bcdeditはWindowsブート設定のプロ向けツール
bcdedit コマンドは、普段は触ることが少ないかもしれませんが、マルチブート環境の構築・修復や、高度な起動設定が必要なときに非常に強力なツールです。
正しい理解と慎重な操作を心がければ、Windowsの起動構成を自在にコントロールできるようになります。

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