ネットワークトラブルの診断や、IPとMACアドレスの関連付け確認に欠かせないのが arp コマンドです。
この記事では、WindowsとLinuxの両環境で使える arp コマンドの基本構文から使用例までを、初心者でも理解できるように丁寧に解説します。
arpコマンドとは?
arp(Address Resolution Protocol)は、IPアドレスとMACアドレスの対応関係(ARPキャッシュ)を表示・操作するためのコマンドです。
このキャッシュは通信時の効率を上げるために重要ですが、時に誤った情報を含むことがあり、確認や修正が必要になります。
対応OSと機能の違い
| OS | 利用可 | 備考 |
|---|---|---|
| Windows | ○ | コマンドプロンプトから使用可 |
| Linux | ○ | ip neigh や arp で実行可(新しい環境では ip 推奨) |
基本構文
✅ Windows版構文
arp -a [インターフェイス] [-N]
arp -d [IPアドレス]
arp -s IPアドレス MACアドレスBash✅ Linux版構文
arp -a
arp -d IPアドレス
arp -s IPアドレス MACアドレスBash※Linuxでは ip neigh コマンドの使用も推奨されつつあります。
主なオプションの意味
| オプション | 説明 |
|---|---|
-a | ARPキャッシュを一覧表示 |
-d | 指定したIPのキャッシュを削除 |
-s | 新しいエントリを静的に追加(MAC指定) |
実行例:Windows編🔹 ARPキャッシュを表示する
arp -aBash➡ すべてのネットワークインターフェースにおけるIPとMACの対応関係を表示します。
🔹 特定のエントリを削除
arp -d 192.168.1.5Bash➡ 指定IPのキャッシュを削除。ネットワーク設定変更時のキャッシュ更新に便利です。
🔹 新しいエントリを追加(静的)
arp -s 192.168.1.5 00-14-22-01-23-45Bash➡ IPとMACを手動で固定登録。テストネットワークなどで役立ちます。
✅ 注意点と補足
arp -sで登録した静的エントリは再起動で消える場合がある(永続化にはスクリプトが必要)arp -aの結果には**「インターフェースごとの表示」**があるため、IP/MACの対応を見る際は注意が必要- 新しいLinux環境では ip neigh の使用が一般的
まとめ:arpコマンドで通信トラブルを即確認
arp コマンドは、ネットワーク設定やトラブルシューティング時にとても役立つ基本ツールです。
特に、IPアドレスとMACアドレスの食い違いによる接続不良などを素早く検出できます。
通信が届かない・つながらないときの最初の一手として、ぜひ使いこなせるようにしておきましょう。

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